ヘナとは
インド北西部のラジャスタン地方などに自生する低木植物で、その葉は昔から染料、殺菌効果のある
薬や呪術的なものとして用いられてきました。現在は、自然ベースの安全な染毛料、髪のトリートメント
剤として欧米をはじめ日本でも広く利用されています。
敏感肌・アトピー等で今まで毛染めができなかった人でも安心して白髪染めができます。
(ヘナの植物色素が毛髪内のケラチンに絡みつくことで髪の毛が染まります)
ヘナの成分が毛髪のケラチンに絡んで髪の表面を守るようにコートして傷んだ髪などにトリートメント
効果が得られ、髪にコシや艶が出ます。また、紫外線や空気の汚れなどから髪を守ることもできます。
細い髪やヘアダイで傷んだ髪が丈夫に
なります。また、波状毛が滑らかになります。梅雨時などに広がる髪の毛にも効果的です。
ヘナには肌の脂のバランスを整える働きがあり、脂分の分泌を抑え頭皮状態を改善させ発毛・育毛
などの効果があります。
ゴム手袋をした手やブラシで髪に塗るだけで、お風呂場などで簡単・安全に、誰でも家庭で気軽に
使用できます。長時間つけたまま放置しても髪の毛のトリートメント効果や色の定着度がアップする
程度です。
ヘナは白髪部分だけが染まり、黒髪はやや色味が明るくなることがある程度で基本的には色は付き
ません。染まる色の色合いや濃度は粉の品質や染める人の髪質等によって微妙に異なりますが、
基本的にはオレンジ系の明るい茶色に染まります。このため、ヘアダイなどで染めたときのように
髪全体が同じ色で染まる不自然な感じはなく、白髪が目立たず自然な感じで染まります。
部分的に白髪のある方などの場合は髪全体の色味が明るくなりむしろ若返った印象になったり、
最近流行のメッシュ風にファッショナブルな髪になります。その赤っぽい色に抵抗感を持つ人もい
ますが、最近は茶髪等の髪の毛を明るめの色に染めることが一般的になっておりそれほど特別な
色ではなくなっています。
ヘナ染めに用意するもの
ヘナの粉 (分量はこちらをご参照)
ヘナを溶かす大きめの容器
ヘナを混ぜるためのスプーンや割り箸等。
ヘナを塗りつけるためのハケやブラシ
薄いゴム又はビニール手袋
ラップまたはシャワーキャップ(もしくはビニール袋)
古タオル・汚れても良い服
油性のフェイスクリーム
ヘナの使用手順及び方法

ヘナを溶かす容器に適量のヘナを入れ軽くかき混ぜます。
粉の量は髪の毛の長さや塗る広さなどにより加減します。
何度か試しながら自分の適量を決めましょう。
ヘナにお湯(40度~50度)を少しずつ注ぎ、スプーンや割り箸等で粉を
馴染ませながらマヨネーズ程度の粘りが出るまで良く練り混ぜ、人肌に
なるまで冷まします。
| 毛の長さ |
ヘナの量 |
白髪が多い場合 の水分量 |
黒髪の場合 の水分量 |
傷んだ髪の 場合の水分量 |
| ショート |
30g |
75cc |
120cc |
140cc |
| セミロング |
50g |
125cc |
200cc |
240cc |
| ロ ン グ |
100g |
250cc |
400cc |
450cc |
水道水をそのまま沸かすよりも、浄水器を通した水の方が発色や染めた後の手触りが良くなるようです。
ミネラルウォーターやパイウォーターも良いでしょう。

髪をシャンプーしてタオルドライ程度に水気をとり、髪の生え際に沿って油性
フェイスクリームを塗ります。
シャンプーはトリートメント剤の入っていないものを使います。

ペーストが人肌程度まで冷めたのを確認して、ゴム手袋をつけた手またはハケで
ヘナペーストを適量すくい、頭頂部から髪の下の方に向い、毛を少しずつすくい取り
ながらヘナを馴染ませるように塗っていきます。髪の生え際等はハケや古い歯ブラシ
等で塗ります。
新たに伸びた白髪の根元部分から毛先まで、両手を使って揉みこむようにして全体
を馴染ませます。
容器に残ったヘナを余さず全体にまんべんなく塗ります。最後に髪の毛を丸くまとめながら塗ります。

ヘナを塗った全体をラップやシャワーキャップで包み、その上から肩に掛けていた
タオルをタオルターバン状に巻き、保温による浸透効果を高めると共にヘナが
垂れてくるのを防ぎます。
大体30分程度で発色しますが、時間をかけた方が色味が深まりトリートメント効果も上り髪のツヤやコシがでるので、少なくとも1時間から1時間半は置きましょう。その間は家事をしたり、その抹茶に似た香りを楽しみながらゆっくりと時間を過ごすのも良いでしょう。

植物の粉なので乾くと髪や皮膚にこびりつきますので、洗面器などを使って顔回り、もみ上げ、頭皮などを温水で十分洗い流します。洗面器や浴室のタイル等には色はつきませんので安心です。細かい繊維が残らず流れたら普通にシャンプーをします。
使用上の工夫とアドバイス
髪がヘアダイなどで極端に傷んでいる場合は、ペーストに卵を1個加えて掻き混ぜてください。
卵のプロテインの助けでヘナが染まり易くなり髪にツヤが出ます。
レモンやクエン酸をヘナペーストに少し混ぜるとヘナのペーハー(pH6.5)が髪の毛のペーハー
(pH5.5)に近づいてヘナの色の定着が良くなります。
水の代りに緑茶や紅茶やハイビスカスティー、又はコーヒー等でヘナを溶くと、これらのタンニンの
効果で髪のツヤが増します。(紅茶やコーヒーの色等は無関係)
ヘナは頭皮についても頭皮の脂分で洗い流れてしまいます。しかも、洗い流す時に毛根をきれいに
したり殺菌したりする作用もあります。
毛先に塗るときは、ハケを持っていない方の手を下から添えるようにするとヘナが下に垂れずに無駄
なくスムーズに塗れます。
白髪の多い部分には特に丁寧に、また、トリートメント効果があるので黒髪部分にも塗っていきます。
白髪はオレンジ系の艶のある赤みがかった色に染まりますが、黒髪は何度も塗り重ねていくとやや
明るい色味になる程度です。
美容室ではハケで塗りますが、家庭で自分で染める場合は手袋をはめた手でじかにヘナを髪の毛や
地肌に塗りつけていくほうがまんべんなく行き渡ります。
髪が長い場合は櫛でといて髪を小分けにしてハケを使うと塗りやすい。
髪の先につけるときはより液状にして使います。
染まりにくい場合は浸透時間を長くしたり、ドライヤーで温め蒸らしたりします。
ヘナの粉を水(ぬるま湯)で溶いたものを少量とり、耳の付け根の少し後ろの皮膚に直径1㎝くらい
塗ります。
(ヘナを着けた部分は薄茶色に染まりますが、3日から1週間ほどで消えます。耳の後ろは目立たない
ことや手などよりも敏感なのでテストに向いています)
1時間ほどおいておき肌の具合を確認し、湿疹や赤い腫れが見られる場合やかゆみを感じる時は
使用を中止します。
ヘナ使用上の注意事項
汚れても良い服を着用してから行います。前開きの服の方が汚れずに作業が出来ます。
ヘナの素材や品質、髪質等によって染め色や染まり具合が変りますのでご了承下さい。
初めてヘナをお使いの時は思ったより薄く感じられたり、派手に見えることがありますが、数日後には色が落ち着きます。また、繰り返し使用することで色の深みも増して自然な艶のある美しい髪に仕上がります。
白髪の多い場合は染め色が強く出ることがあります。
自然の植物を原料とするものですが、まれに体質等で肌に合わない場合もあります。肌の弱い方や植物アレルギーのある方は、事前にパッチテストを行ってからご使用下さい。
染髪後しばらく色落ちすることがあり、衣類につくと落ちにくいことがありますのでご注意下さい。
ヘナ染め後、数日間は髪が濡れている時に多少のハーブの匂いがしますが乾くとしなくなります。
生理中に染める場合は頭皮から離して髪だけにつけるか、生理の1~2日前にご使用下さい。
妊娠中や病気療養中などの方は事前に専門医にご相談下さい。また、頭皮に傷がある方は使用をご遠慮下さい。
ヘナトリートメント後にパーマをかけたい時は、ハーブが髪を保護してパーマがかかりにくいので5~6回シャンプーをしてからかけます。パーマによる髪のダメージを回復させる為にもパーマ後のヘナトリートメントの方が良いでしょう。ただ、パーマのダメージや髪に人工の毛染染料等が残っている場合はしばらく髪がパサつく場合があります。
使い残しは密封して陽の当たらないように保管して下さい。
誤飲防止のため、お子様やペットの手の届かない場所に保管して下さい。